「整体で “馬鹿力” 腰骨骨折の女性が怒りの提訴」(Livedoorニュース)
http://news.livedoor.com/article/detail/13041875/
先日、ニュース記事で話題になっておりましたが、
整体院で「施術」を受けたところ、なんと腰の骨が折れていたとのこと。
「リラクゼーション」・「カイロプラクティック」・「整体」は、
施術者が有資格者でないことが多く、
医療事故に対する意識や賠償保険等もないため、利用する際は注意が必要です。
施術の際は、有資格者の治療院で!!
以下は、こちらのニュースに対する
全日本鍼灸マッサージ師会の法制局長からのコメントとなります。
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平成24年、国民生活センター報道発表「手技による医業類似行為の危害」にも、
腰椎骨折、頸椎損傷など重症例も数多く報告されており、
重症事故の多くは無資格者の施術行為によるものと分析されています。
平成26年に厚労省医政局医事課は、
国民生活センターが発表した825人の事故例の中で、
明らかに無資格者による事故として330例について、
各都道府県別に追跡調査を依頼しましたが、
すでに廃業しているなど十分な調査結果が得られませんでした。
無資格者が手技による医療行為(施術行為)が取り締まれないのは、
身体に痛みを感じない程度の場合は取締りの対象としていないためです。
患者を腹臥位状態で圧迫することは、痛みを感じ、危険な行為であり、
無資格者が行えば、施術行為として取締りの対象になります。
無免許施術行為が氾濫する今日、
消費者は施術前に厚生労働大臣免許保有証の確認並びに
保健所届出済み施術所の確認を是非お願いしたく思います。
公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会
法制局長(無資格対策委員会) 牧野 雅興